ルーベンスの3部作を何気なく見ていたらまた犬をみつけた。キリスト復活(1610-22)(アントウェルペン、聖母マリア大聖堂)の真ん中の右下である
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中央の絵 右下の犬 |
全体は
キリスト復活(1610-22)(アントウェルペン、聖母マリア大聖堂) |
ルーベンスは結構遊び心のあった人なんだろうな。
一作目「キリスト昇架」の犬を再登場させているし、登場人物も同じような人がいる。
キリストの「どや顔(したり顔)」と対照的に、周りの人は明らかにキリストの復活に恐れおののいている表情である。
ところで犬はと言うと、キリストを見上げる頭と前足の部分しか描かれていないが、明らかにビビっていて、後退り、腰が引いている感じにみえる。犬好きの人なら皆わかるポーズだ。でもこのわずかな部分でこれだけ解らせてくれるルーベンスの表現力はすごい。
やっぱり、キリストを弾圧した側に立って犬は描かれていたのかな・・・。復活を喜んでいるようすではないし。そこまでは読み取れない、でも少し残念である。
でもあらためて、頭だけ見るとほとんどバーニーズにみえるから面白い。
「キリスト昇架」では巻き毛が目立ったがこの絵ではそうでもない。当時はバーニーズは存在しなかったからルーベンスの描写の偶然なんだが、不思議だ。
突然脈絡もなくカントの写真
まだデジカメもない1才半のころ、色々と楽しませてくれました。ありがとう
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